サイトに人が来ない──PVが伸びない求人サイトの“よくある壁”と、まずやるべきこと

求人サイトを始めてみたけれど、
「人が来ない」「応募も増えない」
そんな日々が続いている……という方、結構多いんじゃないでしょうか。

求人掲載数はそれなりに増えてきた。見た目もきれいに作った。でもPV(ページビュー)はずっと低空飛行のまま。企業にも「見られてるんですか?」と言われ、正直ちょっとつらい──。

このコラムでは、求人サイト運営者がぶつかりやすい「流入がない」「成果が見えない」といった悩みに対して、知識や予算がなくてもやれることを整理してみます。


PVが伸びない理由、ちゃんと向き合ってみよう

まず、冷静に“なぜ人が来ないのか”を見つめ直すことが大事です。
原因を知れば、やるべきことも見えてきます。


1|SEO(検索対策)が手つかず or そもそも知らない

「求人サイトは出せば見られる」──そんな時代はもう終わっています。

いまやGoogle検索で“上位に出る”には、構造的なSEO対策や、有益なコンテンツの積み上げが不可欠。でも、SEOってなんか難しそうで後回しにしがちです。

「とりあえず求人情報を並べたら応募がくるだろう」という感覚のままだと、検索エンジンにはまったく評価されません。


2|広告を出せない/そもそも広告ってどうやるの?

「広告って高そうだし、どこから始めたらいいかわからない」
そんな声、よく聞きます。

特に個人運営や立ち上げ初期の求人サイトだと、広告にかけられる予算がないことも多いですよね。でも、まったく広告を出さない=自分からは声をかけず、ひたすら待ってるだけの状態。これは、なかなか成果につながりません。


3|そもそも“読まれる理由”がない

これは意外と盲点です。
求人情報は“探されている”コンテンツのようでいて、実は“受け身の情報”なんです。

つまり、「誰かが“その仕事”を探してるときだけ届く」もの。
逆に言えば、検索で見つけてもらえなければ、存在しないのと同じ。

求職者が知りたい情報や、リアルな声、業界の裏話のような“読む理由のある記事”がないと、PVが自然に増えることはまずありません。


知識も予算もない中で、最初にやるべき3つのこと

じゃあ、何をやればいいの?という話。
「いきなり専門家を雇え」とか「予算◯万円確保しろ」みたいな無茶は言いません。
知識ゼロ・お金ナシでも、小さく始められることを3つに絞って紹介します。


① SEOコンテンツ(コラム記事)を出していく

まずはここから。
求人情報だけでなく、“求職者が検索しそうな悩み”をテーマにしたコラムを少しずつ書いていくのがおすすめです。

  • 「配送ドライバーってきつい?現役の声まとめ」
  • 「未経験からでもOKな職種って?」
  • 「運送業の休日ってどれくらい?」
  • 「40代・50代の再就職ってどんな求人が多い?」

こういう検索意図に寄り添った記事は、求職者がよく調べるワードと相性が良く、SEOで拾われやすくなります。

✅ コツは「自分が求職者だったら、どんなことが気になる?」という視点で書くこと。

1記事800〜1000字くらいでOK。最初は“手を動かすこと”が一番の成果です。


② SNSは「バズ」より「人間味」で勝負

求人サイトをSNSで発信している方も多いと思いますが、
よくあるのが「投稿してるけど全然伸びない…」という悩み。

ポイントは“発信内容”。
求人情報をただ流してるだけでは誰も興味を持ちません。

そこでおすすめなのが、人の気配を感じる投稿

たとえば:

  • 求人の裏話(なぜこの会社は人を募集してるのか)
  • 企業の社長のコメントや人柄
  • 現場の雰囲気が伝わる画像
  • コラムの更新を、ひとこと添えて紹介

こういった“空気感”がある発信は、信頼にもつながります。

✅ 投稿頻度よりも“届けたい相手にちゃんと伝える”のが大事。


③ 1日500円でも、広告運用を試してみる

「広告は高い」というイメージ、ありますよね。でも実は、
月1万円以下でも“効果検証の練習”ができるんです。

おすすめは:

  • Google広告(検索連動型:求職系に強い)
  • Instagram広告(写真で直感的に訴求できる)
  • LINE広告(地元密着型サイトとの相性◎)

「求人ページへのアクセスが何件増えたか」「クリック単価は?」
などの“数字を見る習慣”がつくだけでも、今後の運営に大きく役立ちます。


大きく始めなくていい、“ゼロを抜け出す”ことが最初の成果

どれだけデザインが綺麗でも、どれだけ求人を掲載しても、
見てもらえなければ何も始まりません。

でも逆に言えば──

  • 月に100PVでも「ちゃんと届いた手応え」が得られればOK
  • SNSで10人に読まれれば、1人が応募してくれる可能性もある
  • 小さな広告出稿でも「効果を知る経験」が手に入る

“何かが動いている実感”が得られるかどうかが、継続の原動力になります。


まとめ|PVが伸びない時期こそ、地道な積み重ねを

求人サイトは「公開すれば応募がくる」というシンプルなものではありません。
特に個人や少人数で運営していると、知見も予算もないまま孤軍奮闘…という状況になりやすいです。

でも、PVが伸びない=打つ手なし、ではありません。
「じゃあ今できることは何か?」を少しずつ積み重ねることが、次の流入や応募につながります。

  • 月1記事でも記事を出す
  • SNSで“人間味”を出す
  • 小額でも広告を試す

完璧じゃなくて大丈夫。手応えのある一歩を、まずは始めてみましょう。