サイトに人が来ない──PVが伸びない求人サイトの“よくある壁”と、まずやるべきこと

求人サイトを始めてみたけれど、
「人が来ない」「応募も増えない」
そんな日々が続いている……という方、結構多いんじゃないでしょうか。
求人掲載数はそれなりに増えてきた。見た目もきれいに作った。でもPV(ページビュー)はずっと低空飛行のまま。企業にも「見られてるんですか?」と言われ、正直ちょっとつらい──。
このコラムでは、求人サイト運営者がぶつかりやすい「流入がない」「成果が見えない」といった悩みに対して、知識や予算がなくてもやれることを整理してみます。
目次
PVが伸びない理由、ちゃんと向き合ってみよう
まず、冷静に“なぜ人が来ないのか”を見つめ直すことが大事です。
原因を知れば、やるべきことも見えてきます。
1|SEO(検索対策)が手つかず or そもそも知らない
「求人サイトは出せば見られる」──そんな時代はもう終わっています。
いまやGoogle検索で“上位に出る”には、構造的なSEO対策や、有益なコンテンツの積み上げが不可欠。でも、SEOってなんか難しそうで後回しにしがちです。
「とりあえず求人情報を並べたら応募がくるだろう」という感覚のままだと、検索エンジンにはまったく評価されません。
無料で利用できるサーチコンソールなどを利用して現状のサイトの構成で修正すべき点があるかどうを調べてそれぞれ対応していく必要があります。サーチコンソールで以下の点を大きく見る必要があります。
- 重複コンテンツがないか
- 500エラーなどのエラーになっているページがないか
- canonicalの設定が必要なときに正しく設定されているか
- クロールされているのにindexされていないページがどのくらいあるか
上記以外にも細かくありますが、サーチコンソールを開いて「インデックス作成」→「ページ」を開くと現状のサイトの分析が閲覧できますので定期的にチェックして問題ある箇所があれば随時対応していく必要があります。
2|広告を出せない/そもそも広告ってどうやるの?
「広告って高そうだし、どこから始めたらいいかわからない」
そんな声、よく聞きます。
特に個人運営や立ち上げ初期の求人サイトだと、広告にかけられる予算がないことも多いですよね。でも、まったく広告を出さない=自分からは声をかけず、ひたすら待ってるだけの状態。これは、なかなか成果につながりません。特にサイト公開時はSNS広告で認知度の向上と、継続したGoogle広告なども併用されることが望ましいです。サイトへの訪問者が多ければそれだけGoogleからのクローラーの頻度や評価も影響を受けますので予算に応じた広告を出稿することをお勧めします。
自社で広告設定ができる人材がいない場合などは初期設定を弊社で代行もできますのでお気軽にお問い合わせください。継続的な広告管理の代行ももちろん大丈夫です。
知識、予算も少ない中でも、最初にやるべき3つのこと
限られた予算の中でも小さく始められることを3つに絞って紹介します。
① SEOコンテンツ(コラム記事)を出していく
まずはここから。
求人情報だけでなく、“求職者が検索しそうな悩み”をテーマにしたコラムを少しずつ書いていくのがおすすめです。
- 「配送ドライバーってきつい?現役の声まとめ」
- 「未経験からでもOKな職種って?」
- 「運送業の休日ってどれくらい?」
- 「40代・50代の再就職ってどんな求人が多い?」
こういう検索意図に寄り添った記事は、求職者がよく調べるワードと相性が良く、SEOで拾われやすくなります。これらは集客に即効性があるわけではありませんが、継続して良質なコンテンツを掲載していくことでサイト全体の評価も上がりますし、検索からの自然流入が増えてきますので、その分広告費用をおさえることもできます。可能であればターゲットが検索してくるキーワードを利用したコンテンツが望ましいです。
コツは「自分が求職者だったら、どんなことが気になる?」という視点で書くこと。
1記事800〜1000字くらいでOK。最初は“手を動かすこと”が一番の成果です。弊社のお客様で求人・転職サイト運営オーナー様の事例で言いますと、免許が必要な職種では免許に関するコラム、また特定の業界に絞った転職サイトではその業界特有のコンテンツ。また全業界で多いのが職種の平均・中央値の年収などは検索ボリュームが非常に多いです。ただし検索ボリュームが多い記事は他社が既に多くのコンテンツを展開していることが予測されますので、それらに負けない良質なコンテンツ用意する必要があります。
コンテンツの目次や概要、リード文などはChatGPTなどでたたき台を作り、それらを人の手でブラッシュアップしていく必要がありますので、以前に比べれば格段にコンテンツの作成は容易になりましたが、やはり良質コンテンツはひと手間かけて作成する必要はあります。
先ほど記載したとおりすぐに効果が出ることではありませんが、継続して続けることで確実に効果は出ますのであきらめずに続けることがベストです。
② SNSは「バズ」より「人間味」「信頼性」で勝負
求人サイトをSNSで発信している方も多いと思いますが、
よくあるのが「投稿してるけど全然伸びない…」という悩み。
ポイントは“発信内容”。
求人情報をただ流してるだけでは誰も興味を持ちません。
そこでおすすめなのが、人の気配を感じる投稿。ということで求人掲載企業の採用担当者のインタビューや社内の雰囲気がわかる動画などが効果的です。再生数を優先して炎上するケースもあります。再生数は多いほうが確かに良い気がしますが、直接求職者に採用に関する「情熱」や「信頼性」のほうがもちろん大事なことですので、再生数が少なくても「保存数」や「シェア数」のほうが大事になります。また、掲載課金型の求人サイト運営オーナー様ではよくオプションサービスの一環として取材費用でこれらの取材をされるケースが多くございます。
- 求人の裏話(なぜこの会社は人を募集してるのか)
- 企業の社長のコメントや人柄
- 現場の雰囲気が伝わる画像
- コラムの更新を、ひとこと添えて紹介
こういった“空気感”がある発信は、信頼にもつながります。
✅ 投稿頻度よりも“届けたい相手にちゃんと伝える”のが大事。
③ 1日5000円でも、広告運用を試してみる
「広告は高い」というイメージがありますが実は、
月10万円以下でも“効果検証の練習”ができるんです。Google広告、Facebook広告などどのメディアでも一日の上限設定がありますので、初めはお試しで少額から始められるのも効果は期待できます。地域特化や特定の業種に特化した求人サイトではFacebook広告で広告配信先のターゲットを細かくセグメントできます。例えば「最近転職サイトを見ている人」「年齢層」「性別」「住所」「興味のあること」などで配信先のユーザを絞り込めば広告費用を抑えつつ効果的にターゲットへアプローチできます。
おすすめは:
- Google広告(検索連動型:検索している時点で転職するつもりのあるユーザからの流入が見込まれる)
- Instagram広告(セグメント分けが細かくできる)
- Facebook広告
大きく始めなくていい、“ゼロを抜け出す”ことが最初の成果
どれだけデザインが綺麗でも、どれだけ求人を掲載しても、
見てもらえなければ何も始まりません。
でも逆に言えば──
- 月に100PVでも「ちゃんと届いた手応え」が得られればOK
- SNSで10人に読まれれば、1人が応募してくれる可能性もある
- 小さな広告出稿でも「効果を知る経験」が手に入る
“何かが動いている実感”が得られるかどうかが、継続の原動力になります。
まとめ|PVが伸びない時期こそ、地道な積み重ねを
求人サイトは「公開すれば応募がくる」というシンプルなものではありません。
特に個人や少人数で運営していると、知見も予算もないまま孤軍奮闘…という状況になりやすいです。
でも、PVが伸びない=打つ手なし、ではありません。
「じゃあ今できることは何か?」を少しずつ積み重ねることが、次の流入や応募につながります。
- 月1記事でも記事を出す
- SNSで“人間味”を出す
- 小額でも広告を試す
完璧じゃなくて大丈夫です。手応えのある一歩を、まずは始めてみましょう。弊社では求人・転職サイト運営オーナー様にサイトリリース後も集客に関してのサポートやフォローも承っておりますので是非お気軽にお問い合わせください。

求職者の集客や求人管理、indeed連携など必要な機能が揃ったVWORK9なら大規模な求人・転職サイトもすぐに構築できます。既存サイトをお持ちの方でもデータ移行なども対応できますのでお気軽にお問い合わせください。